とあるオタクの話

推し・自担が世界一可愛いと思ってる

メサイア暁乃刻観てきました

タイトル通りメサイア新作の感想とネタバレと思ったことです。

ネタバレしかないです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
大阪公演やDVD楽しみにしてる人はそっと閉じてください。

messiah-project.com
あらすじはこちらへどうぞ!!


さて私は悠里淮斗と白崎護がとっても好きなんです。かいまもちゃんかいまもちゃん!と鳴き声のように言っているのですが事件が起きたのは上記URLが更新された11月の事でした。

悠里淮斗がいない状態での白崎護の卒業ミッション

メサイアシリーズお好きな方は知ってると思うのですが、この作品2人居なきゃ成り立たないんですよ。そんな相方がいない状態。
文字見ただけで嗚咽漏らして号泣して、白崎護になんの恨みがあってどれだけ重たいものを背負わせ続けるのかと、11月から最悪を見越して、初日に備えました。
キャストさんの特別番組で、悠里が好きな人にほど見て欲しいと言っていたので本当に楽しみで、だけど辛くて。不安しかなかったのですがキャストのみんなが自信を持ってそういうのであればと覚悟は決めました。そして迎えた初日。
私の中でいくつか仮説を用意しといたのですが見事に覆される展開で、誰も予想してなかった結末だったなと思います。
初日のあの劇場の空気絶対に忘れることないと思う。
お客さん同士何か言いたいけど言葉が上手く出てこない感じ。私はすごいものを見た衝撃と、泣きすぎたのもあって座席から立てませんでした(笑)

白崎護にとって悠里淮斗って守らなきゃいけないけど背中を任せられるすごく大切な人。淮斗の存在が、死にたがりだった彼の生きる意味だったんですよね。そんな淮斗が行方不明ののちに死亡の確認が取れて。
この作品中護5回くらい絶望を味わっているんですよね。1度目は淮斗の失踪、2度目は淮斗の死亡の確認が取れたとき。3度目はTENによって淮斗が何をされたか聞いたとき。4度目は淮斗からの遺言がなかったとき。最後はチェーカーから自分のせいで淮斗は死んだと聞かされたとき。
もちろん全部が本当に絶望していたわけではきっとないけど、護のお顔が常に歪んで眉を寄せているのを見るのがすごくすごく辛くて、何度も泣いてしまったのですが、淮斗と護の絆がすごく良くわかる作品だったとも思いました。
有賀のセリフで「あの2人はメサイア以上の絆で結ばれてるからな」ってセリフがあるんですよ。これ本当に本人たちが出して纏っている空気だけでなく同期として一緒に任務を行ってきた有賀だから言えるセリフだなと。
有賀と加々美のメサイアも護とは別の形の”メサイアとは一体何か”を背負わされて、日に日に関係が成長しているなと思いました。
有賀と加々美のメサイアも好きなのでその内ここについても書きたいですね。ここに関して今言えるとしたらキャストさんへになってしまうのですが、赤澤さんを支えてくれて有難うとしか言えないです(笑)本当に観ているこっちですら心が折れそうになるのに、長いこと演じている当の本人が折れないわけないので。でもそれをサポートしてくれたからこそこの公演が成り立ったんだなと思うと本当にお礼しか言えないです。すごく話が逸れちゃいましたね!(笑)

淮斗がいないと夜が明けない、暗闇の中を彷徨い続ける。護にとって淮斗って大切な存在であり光だったんだな。今まで淮斗と護が出てくる作品の中で明確に気持ちとして表現が置かれているのが淮斗の方だったと思うんです。もちろん護にも置かれているのですが、感情表現が乏しいとまでは言いませんが、メサイアになってから護の心に揺らぎがなかったんですよね。淮斗が自分から離れる訳が無いという信用。いやメサイアってそういうものなので、淮斗と護ってメサイアらしいメサイアなんですよね。
でも淮斗は信用はしているけど心配ばかりしている。護が自分から離れて行ったらどうしようと。これを本人に言わない淮斗も良くないと思うんですけどね!影青の時の「言いたいことがあるなら言えよ!」はどこに言ったんだと(笑)
だから今回、本人が居ないということで、淮斗の護への気持ちが出るところ3箇所しかないんですよ。
瀕死の護を助けることしか考えてなかった。これはまだ生きている状態なので、意識もあるし本人の口から出たこともわかる。
もう1つは「大丈夫だよ。護のことは僕が守るから」です。これはもう死んだあとかな?それとも生と死の狭間だったのか…?
最後は死んだ淮斗の意識が生きているんじゃないかと仮説を立てるところ。TENが「貴方の中の悠里淮斗が望んだんじゃないですか?白崎くんに会いたいと」と問いかけるところです。
一貫して護の淮斗への想いが綴られてきていたのに、ここにきて死んだはずの淮斗から護への想いもきちんと出してきてくれて、毛利さん有難う御座いましたとしか言えない。ネクロマンサーに気をつけては物語の進行上のセリフと判断しました。‪これも淮斗‬の気持ちかな…?

あと淮斗が生きていると確信した時の護の微笑みが本当にずるい。チェーカーに話を聞かされて、TENに確認を取った時点でもうわかってるんですよね。淮斗が生きてるって確信してる。黒子に「1人じゃできないけど淮斗と2人なら」そう言って微笑んで去っていくんですけど、あの時点で淮斗が生きているって確信してるの護ただ1人なんですよね。黒子からしたら看取っているわけだし。でも、あの緊迫した状態でも護は淮斗のことしか考えてないんです。

そして加々美と有賀を助けるシーンなんですが、ここは淮斗と護の同期2人への愛が溢れている図だなと思いました。いくつもの死線や任務を共にして成長してきた彼らだからこそ。
有賀が撃たれて床に横たわってる時護が加々美に銃向けるんですけど決して撃たないんですよね。加々美を助けたいし、助けられると思っているから。でも万が一のことを想定して、自分が撃たれないように、後多分有賀の手でまた自分のメサイアを手にかけないように、もし最悪の事態になったとき自分が加々美を撃つんだと思っているのかなと感じました。

加々美からネクロマンサーが抜けて、ネクロマンサーの中に潜む悠里淮斗を呼び覚ますんだけど、その時始まりの言葉を紡ぎ出すのがずるいなあって思います。
「覚えてるか、俺たちがチャーチに入ったときのこと」
「お前は必死になって俺のことを助けてくれた」
「そしてこう言ったんだ」
「僕たちは二人で一つの壊れやすい卵だ。護が壊れるときは僕も壊れる」
「だから護を死なせたりしない」
「俺も同じ想いだ!」
泣かない訳無いじゃん!
ネクロマンサーに向かって、「淮斗、そこにいるんだろう」と、問いかける護に対して重傷の有賀が「白崎…」って一言漏らすんですよ。
これは何を言ってるんだの意味なのか、お前ならやれるの意味なのか。有賀は淮斗の存在をどう思っていたんでしょうね。間宮の仮メサイア、白崎の大切な人、同期、鋼の時に自分の言葉を聞いてくれた人。どう映っていたんですかね。
そして私がこの公演で一番好きなセリフが、
「俺がここにいるって事は、お前はそこにいるって事だ」
なんですけど、これすごくないですか?目に見えないものを信じ続けている。しかもそれがたった今テロを起こし続けているAIという未知な存在にも関わらず。さらに言えばそのAIは悠里淮斗を殺したきっかけなんです。あの場にいる後輩たちは誰もが護は何を言ってるんだ?と思ったと思います。あの子達はまだメサイアというものがどんなものかわかってないだろうから尚更。それでも淮斗は生きてるってわかってる護がいるんですよ。それはメサイアという関係ももちろんあるけど、淮斗と護が最初に交わした”約束”の結果なんだなって。
それから紫微の音と共にサクラの掟を読み上げるんですけど、「ただ一つ例外を除いて」「それが『メサイア』」
そう言って顔を上げた時の護のまっすぐなお顔が一番近くにいた淮斗だから届いて、護に会いたいという感情も、一緒にいるという約束も、記憶も、意識も全部復活して、ネクロマンサーを押さえ込んだ。
掟を読み上げる前に淮斗のセリフが入るのですが
「有難う」「たとえ僕たちが離ればなれになったとしても」「こんな時に感傷に浸ってるの?」「春斗のこと」「壊れやすい卵だ」「行こう」「僕たちが互いのメサイアである限り」「ずっと一緒だ」

「護!」
って言うんですよ。

いままで作り上げてきた作品の中の重要なセリフ。そして最後に護の名前を呼んで全てを思い出すんです。護が「俺たちが生きて来た証」って言うんですけど、この世に存在しない人間になった彼らの人間だった時の記憶だけでなく、死んだ存在になっても共にあった記憶。
悠里淮斗はあの場に存在しなかったけど、いるんです。
日によって表情は変わってしまったけど、私は淮斗から名前を呼ばれて、顔上げた護が優しく微笑んで「俺たちはこれからも、ずっと、一緒だ」って暗転する演出すごく好きです。

既に絶望してチャーチに入学した護がさらに何度も絶望してその上で絶対に離れない、ずっと一緒にいれるメサイアを見つけたんですよね。あの世界強制的に組まされるところもあるんだけど、淮斗と護に関してはお互いが選んだたった一つの存在。
だから淮斗から遺言がなかったとき護は自分は淮斗にとってなんだったのだろうって考えたのかなって。その前に、「どうしたらアイツが喜んでくれるのか考えました」ってセリフがあるんだけど、淮斗にとって護は大切な人で、たった一人の救世主であり、みんなのヒーローだから護が生きてさえいれば淮斗は喜ぶと思うの。でも護にとっての存在理由、生きる意味って淮斗と共にいることだったから、淮斗が死んだ時点で護も死んだも同然なんだよね。だからそれより前のシーンで一嶋さんに死ぬ可能性がって言われても即答で「構いません」って答えたんだよな。
淮斗と共に卒業していく護の姿とてもかっこよかったです。

最後に護と有賀が銃を交換するんだけどあれは、”仮メサイア”であり”唯一生き残った同期”だからこそのやり取りなのかな。いつ死んでもおかしくない世界で「またな」「必ず」って言葉が出てくるの本当に凄い。有賀と護の2人はメサイアとは別の絆がありますよね。
加々美を撃てと一嶋さんから言われたとき最初に一嶋さんに抗議するのが護なんですよね。これ、護が有賀のこと同期や友人として想っているのも理由の1つだと思うのですが、一番大きなものが白崎護が人間らしい意識を未だに持っているからかなと思いました。もう一度手をかけて欲しくない、これは護なりの有賀への優しさと間宮のことがきちんと頭の中に存在しているからなんだろうなあ。このふたりは残されたものの想いを背負っているから必ずまた共闘できると信じてます。

新人たちのやりとりが終わったあとサクラ衣装に身を包んだ護が単独で戦って、最後トドメを刺した敵が起き上がるんですよ。そいつに銃を向けてふっと微笑む時のお顔の安心っぷりに白崎護には悠里淮斗がいなければいけないんだなと改めて痛感した瞬間です。
「さあ、行こうか淮斗。もうすぐ夜が明ける。一緒に暁を見よう」「わかったよ護」
このセリフが全てを物語っているなあと思います。
淮斗の不安って護がいなくなること、互いの存在が認識できなくなること。同じ景色を見れなくなることだったので、今後その不安がないんですよね。

夜が明けないと言っていた護が‪淮斗‬が隣にいるだけで前に進める。いつまでも同じ景色を見てくれるんですよね。

今回の公演本当に難しい大人の事情が沢山あったと思います。それでもそれを全て考慮した上で綺麗に纏めたなあと。

かいまも好きとしてこのストーリーはどうなの?と何度か問われているのですが、私としてはストーリー凄くいいんだけど良くないし、納得してるんだけど納得してないが本心です(笑)

トーリーとしてとても完成されているし、次回作への伏線も沢山用意してくれて想像は膨らむし、期待度も上がる。キャラクター個々の信念も崩れることなく最後まで突き通し、無事2人をチャーチから卒業させ、立派なサクラにさせてもらった。

でもね、それでもやっぱり私は、白崎護と一緒にサクラ衣装に身を包んだ悠里‪淮斗‬が観たかったよ。支えあって、お互いの背中を護りながら同じ衣装を身に纏って戦う‪淮斗‬と護の姿が見たかったです。

これが私の本心です。

 

大阪公演が終わってまた新たに気づいたことや、DVD届いて改めて思ったことがあったら追記しますね。

ここまで書いといてアレなんですが、かいまもちゃん本当にいいので少しでも興味持ってもらえたら嬉しいです。大阪楽しむぞ〜!あと新作まで生き残るぞ〜!!!!加々美と有賀の事もいつか書きます!笑

 

かいまもはいいぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

現場からは以上です。